真言宗祖 弘法大師 空海の言葉 刃物に砥石 車に油 人の心に仏教 2017.9.1 鈍き刀の骨を切る、必ず砥の助に因る。重き輅の輕く走る、抑も亦油の縁なり。 にぶきかたなのほねをきる、かならずとのたすけによる。おもきくるまのかくるはしる そもそもまたあぶらのえんなり。 【出典】三教指帰:空海作の宗教的寓意小説に仮託した出家宣言の書。仮名迄児の5人による対話討論形式の物語 現代語風 刀で骨を断つには砥石の、車は油の力を借りなければならない。心の無い木や鉄でさえ助けがいる。まして心のある人であれば教えを仰ぐべきである。 日々の生活の忙しさや苦しさの中で、人は重く錆びて軽さや鋭さを失って行きます。人を思いやるゆとりもなくなり、自分を高める力も無くなり、投げやりになってしまいます。そのような時こそ、自分には仏の教えや人の縁が必要だと大事にする心が必要です。 東光院新聞 2017年秋号より Tweet Share 真言宗祖 弘法大師 空海の言葉 五色幕(ごしきまく)ってなーに? 住職を拝任するにあたって 関連記事 夏の涼風も冬の寒風も同じ風 全ての生命は仏のいのちを具えているい 蓮の花から自浄のこころを知る