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初詣はまずお仏壇から!

初詣はまずお仏壇から!

 お正月といえば、ワイワイと家族や親戚が集まり、おせちや私も大好きなお雑煮を食べながら楽しい時を送り、神社やお寺に初詣に行かれる方も多いのではないでしょうか。
 そこでチョット待った~! 神社やお寺に詣られる前に忘れないで頂きたいのが、我が家のお仏壇にお詣りすることです。今日ここにこうして、新しい年を家族そろって迎えることができたのも、それはただの偶然ではなく、はるか昔から、途絶えることなく生命の火を灯しつづけて来てくれた、何代にもわたるご先祖様のおかげではないでしょうか、そう思えば、こうして人として生まれ、生きていることを(そこには色々つらいこと、苦しいことがあるとは思いますが)、深く感謝すべきではないでしょうか。仏壇の前で手を合わすのは、何かを祈願するというよりも、そうした感謝の気持ちや想いを、古来から合掌という形で表してきたのだと思います。
 合掌は、仏さまに礼拝するときの大切な礼法で、心を散乱させず、一つに集中させることができます。また合掌は、相対する人への敬意を表します。仏前の合掌礼拝は、仏さまに対する帰依(心から信仰する)を表し、感謝と祈りの表しです。またご先祖や、亡き人に対する感謝と祈りです。合掌のこころを、よくあらわしたものに、次の歌があります。
 右仏、左衆生と合わす手の内ぞゆかしき南無の一声
この歌にもあるように、右手が仏、左手が衆生つまり私たちを表し、合掌する事によって、仏さまと自分が一つになる姿を表したものです。
 このお正月に皆さんで仏壇に手を合わせ、お子さんたちにも、小さいうちから感謝し、手を合わせるという感覚をプレゼントして見ては如何でしょうか?、きっと心の優しい人に育てくれると思います。

東光院新聞 2015年新春号より

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