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墓地のあり方を考える

先般の全檀信徒アンケートの結果から見えてきたこと
 昨年のお施餓鬼の際にご協力頂きました東光院檀信徒アンケートですが、貴重なご意見を沢山頂けましたことをここに感謝申し上げます。
また、初回の寺報に関しましても「楽しく読ませてもらいました」「また次の号を楽しみにしてます」と多くの方から好評なお言葉を頂戴し、嬉しい気持ちでいっぱいです。これからも寺報を通じて仏教のことや東光院のこと、地域のことについても発信していけたらと考えておりますので、よろしくお願い致します。
 アンケートの結果の印象としまして、まず、墓地の継承に関しては問題意識やご不安をお持ちの方が非常に多いということを感じました。
墓地というのは、日本だけを見ても、時代や地域によって今までも変化してきました。近年で言えば、戦後火葬が主流になり、今のような墓石の下にカロート(納骨室)をつくりご遺骨を収める形が一般的になり
ましたが、当時、土葬が主流だった頃の方たちは、「火葬は熱そうで嫌だ」と思われていたそうです。
 少子高齢化の時代、一人っ子同士が結婚をすれば、両家のお墓を守っていかなければならなくなります。今、寺が考えていかなければならないことは、昔からの習わしを大事にしながらも、柔軟な視点をもち、未来に渡って先祖や亡くなった家族を温かい気持ちで供養していく方法を皆様と共に考えていくことが重要であると感じております。

東光院新聞 2015年新春号より

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